○ジェネリック医薬品ってどんな薬?
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)の特許期間が過ぎてから製造販売され、先発医薬品と同じ有効成分で厚生労働省により効き目と安全性が同等と認められたお薬です。味や大きさなどを工夫して先発医薬品よりも飲みやすくしているジェネリック医薬品もあります。
○ジェネリック医薬品はなぜ安いの?
新薬の開発には10〜15年の年月と期間と数百億の開発費がかかります。それに対してジェネリック医薬品は新薬の有効性と安全性が確認されたのち製造されるため、開発期間が2〜3年と短く開発費が少なくて済むので、価格が新薬の7割以下と低く設定されています。
○本当に同じ効果?
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の有効成分で有効性と安全性が確かめられた後に発売されています。またジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ量、同じ速さで薬が血液中に入っていくかを調べる試験(生物学的同等性試験)をしていますので先発医薬品と同じ効果が期待できます。
しかし、有効成分は同じでも、添加物や製造工程が違うことがあります。薬の効き方には個人差も影響し、副作用に関してはどちらを服用しても起こりうる可能性がありますので、ジェネリック医薬品に切り替えた際は、初めて服用するお薬と同様に注意が必要です。気になることが生じたときは薬剤師にご相談ください。
○ジェネリック医薬品に変えるとどれくらい安くなるの?
多くの場合、ジェネリック医薬品に変更すると『薬剤料』が安くなり、患者さまの負担が軽くなります。また、国の医療、保険財政の改善にもつながります。
薬局窓口での支払いには、『薬剤料』の他『技術料』なども含まれるので負担が変わらないことや、時には高くなることもあります。
テレビのCMなどで「お薬代が3〜8割になります」と宣伝されているのは、『薬剤料』のことであり、=(イコール)負担金ではないので注意が必要です。
○薬剤師からの提案です!!
ジェネリック医薬品を使用してみたい。使用するにはどうしたらいいの?ジェネリック医薬品の話を聞きたいなど、ジェネリック医薬品に関する相談は薬剤師が承ります。『価格差がない』『この先発医薬品のジェネリック医薬品は発売されていない』『病気や体質によって変更できないこともある』などもよくわかります。
薬剤師は新薬・ジェネリック医薬品を含む全ての医薬品の情報を収集しています。負担軽減だけでなく、より良い薬を選んでもらえるようにお手伝いをいたします。
まずは、あなたのまちの『かかりつけ薬剤師』へお気軽にご相談ください。